国際ベンチャーキャピタリスト 奮闘史

新米ベンチャーキャピタリストが投資を通じた新興国の資本市場活性化に奔走するブログ

個人面談~留学後のキャリアを考えよう~

人生はマラソンだ。ゴールに向かって道なき道をひたすら走っていく。

20代の頃はただがむしゃらに走っていたが、キャリアを重ね、ある程度業務経験を積むとおぼろげながら自分なりの目標・ゴールが見えてくる。企画部門に来て、今年で3年目になる、様々な部門の案件に携わり、時には損な役回りを押し付けられることもあるが(経営会議資料の作成、決裁書起案等々)、振り返って考えると良い経験も多かった。企画部門は専門性は身に付かない、けれども、多くの部署の人たちの夢に係る事ができるのは楽しい。多分、僕は人助けが趣味なのだろう。自分の知識や経験がM国の金融市場や経済発展につながればこれほどうれしい事はない。

英語学校の選定、2018年度留学生候補の採用活動と並行して既に留学しているM国留学生のケアに追われる日々も3か月を過ぎ、季節は12月になった。留学生の帰国まで早いもので残り3ヵ月、残された留学期間をより良いものにしてもらう為、上司と共に帰国後のキャリアについて面談する事となった。

落第騒動の件で友情を深めたサオジー君を始めシンクタンクから派遣されたチョーちゃん、中央銀行から派遣されたアイちゃん(全員仮名)みんな、自国経済を日本のように発展させたい、その為には資本市場の発展が必要だと言う。

成る程、僕の3ヶ月間に渡る講義(洗脳)の重要性を認識してくれたと嬉しく感じた一方でそれぞれ腹落ちしたか不安に感じた。なので、どんなアプローチで資本市場を発展させ、その結果自国をどうしたいか質問をしてみた。するとみんな答えに窮するか、ひたすら資本市場の重要性を繰り返す。

少し意地悪な質問をしたなと思った。そう思ったので、面談後、留学生の感想を聞くとみんな口々に刺激になった、キャリアを考える上での参考にしたいと言ってくれた(お世辞かもしれないが)。

長距離マラソンを走るときはゴールから逆算して、ペースを調整して走るものだ、現時点で答えはなくとも、問題意識を持ってもらえたことに満足した。

 

SHOE DOG(シュードッグ)

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