国際ベンチャーキャピタリスト 奮闘史

新米ベンチャーキャピタリストが投資を通じた新興国の資本市場活性化に奔走するブログ

人材育成

実は似ている?地方とミャンマーの人々

筆者は東南アジアのスタートアップ企業向けの投資を行う一方で、日本国内の投資案件も担当しており、定期的に地方に赴く機会がある。地方には案件を共に進めるパートナーがおり、共に切磋琢磨しているが、時々、地方特有と思われる空気感に戸惑うことがある…

外国人の日本留学状況について

新型コロナの世界的蔓延に伴い、2020年4月以降、外国人留学生の日本への入国はほぼ停止状態となった。 しかし、政府方針により、2022年3月1日より新規入国制限の緩和措置が実施され、4月1日には1日あたりの入国者上限数が1万人程度まで引き上げることが発表…

日本の国際協力から考えるミャンマー情勢

各種報道でも取り上げられているが、ミャンマーでは、軍による国民の弾圧は日に日に厳しくなっている。4月23日には日本人ジャーナリストがミャンマー国軍に拘束されるなど、軍によるなりふり構わない対応に疑問や不満を覚える方は多いのではないだろうか? …

アジアのラストフロンティア

闇夜に輝く金色の寺、翡翠や反物が所狭しに並ぶ古びた市場、その隣にある最先端のショッピングモール。昔ながらの暮らしは垣間見れる一方で、力強く成長するM国での一週間が経過した。 「Kさん大分こっちでの生活慣れてきたんじゃないですか?」 僕の後輩で…

人材育成のプロモーション~M国への出張~

「そろそろK君もM国に出張してもらおうかな」 留学生が本国に帰国し、次年度の事業・予算編成も終わった2018年6月のある日出張の話が上がった。 基金の事業は毎年4月に始まり翌年3月に終わる。4月-6月は前述の事業・予算編成を行い、これを理事会に附議する…

2週間研修~ニシエヒガシヘ~

年が明けた2018年1月、2週間研修の幕が切って落とされた。時間は早朝6時、僕は成田空港のターミナルで研修生たちが出てくるのを今か今かと待っていた。周りには、家族を待つ人、僕と同じように研修事業を行うであろう国際協力機構(JICA)の担当者、面白いネタ…

研修準備~魔の2週間の入り口~

季節は忘年会シーズンに差し掛かった2017年12月中旬、いつも同様に先輩から翌年実施するという研修に関するリマインドがあった。例によってそんな話は引き継ぎ時、一度も聞いたことはなかったが、そんなのもう慣れっこになっていた。 「例年1月末から2月の上…

開発金融~人材育成の重要性~

その国は日本を1.8倍程上回る面積を持ち、豊富な天然資源を有する。人口は6,000万人以上、国民の平均年齢は28歳、識字率は9割を超えるなど勤勉だ。にも関わらず国民一人あたりのGDPは世界でもかなり低い水準に留まる。その理由はこの国が長きにわたり世界か…

個人面談~留学後のキャリアを考えよう~

人生はマラソンだ。ゴールに向かって道なき道をひたすら走っていく。 20代の頃はただがむしゃらに走っていたが、キャリアを重ね、ある程度業務経験を積むとおぼろげながら自分なりの目標・ゴールが見えてくる。企画部門に来て、今年で3年目になる、様々な部…

落第しちゃうよ?2-②

泣きじゃくるM国の若手官僚の男子。熱血指導をする上司とそれを眺める僕、定例ミーティングが行われた会議室とは別の場所で開催された面談はカオスな雰囲気に包まれた。 サオジー君が単位を落とす寸前だという事を知った上司はそれはそれは素晴らしいコンテ…

落第しちゃうよ?2-①

企画部門に異動してから早2ヶ月が経った。基金運営以外の仕事にも徐々に慣れ始めた11月のある日、留学生達の留学先の大学のカウンセラーから突然のメールが届いた。 K様 平素よりお世話になっております。〇〇大学留学生カウンセラーの〇〇です。 突然のメー…

大臣へのレター~外交プロトコル~

企画部門の業務は一言で言うと何でも屋だ。会社の色々な部門から様々なプロジェクトの相談を受けたり、異例事項、当局対応、買収案件等の会社を横断する案件では主管部署となり各種調整を行う。この様な事もあり、企画部門では会社の様々なビジネスに関わる…

亀仙人~異文化を教えてくれた先生~

日本から遠隔で留学生採用を行うのは何かと苦労が多い。時差はもちろんビジネス慣習が日本のそれと大きく異なるからだ。取り分け期限に関しては良い言い方をすれば寛大、悪い言い方をするとルーズだ。例えば英語学校の見積もりを依頼するとこちらが設定した…

英語学校

「英語学校の手配ですか?」前任者の先輩から引き継ぎ業務第1号目は翌年度の留学生採用活動だった。聞いたところによると、数週間前僕が招待されたレセプションの少し前に理事会が開催され翌年度の留学生の募集に関して決議されたらしい。 「日本に留学する…

Just Do It~とにかく走ろう~

「ワタシノナマエは○○デス。ニホンデベンキョガンバリマス。スキナタベモノハラーメンデス」。企画部門への異動後2週間目のある日、沢山の人で賑わう役員ダイニングで僕は呆然と佇んできた。新しい部署での業務が財団法人の運営?花形の企画マンに転身した…

とまどい~希望部署への異動だけど~

僕の異動先の国際部は金融機関では人事部と同様、人気の部署。そんな部署に希望通り異動できた事は素直に嬉しかった。引き継ぎをしっかり行った上で、新しい部署の課長と面談を行う。 補足:最近ではそれ程でもないが、金融機関において、営業等で優秀な成績…

始まりは突然に…異動は社会人の一大ライフイベント!

「えー。ここに呼ばれたから分かっていると思うけど、君異動だから。」 2017年9月、とある日の午後、5年間働いた部署の部長から異動を言い渡された。 異動先は何となく格好いいという響きで選んだ国際部、金融機関におけるいわゆる企画部門は花形であり、一…