国際ベンチャーキャピタリスト 奮闘史

新米ベンチャーキャピタリストが投資を通じた新興国の資本市場活性化に奔走するブログ

ASEANについて

当ブログは開発金融に関して取り扱っている。にも関わらず、これまで金融あるいは経済に関する記事をこれまで扱ってこなかった。なので今回は金融に携わる者らしく経済、ASEAN経済圏について取り上げようと思う。

ASEAN東南アジア諸国連合)とは東南アジア10か国で形成される経済文化圏であり、今年で設立から53年を迎え、現在インドネシアカンボジアシンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイベトナム、マレーシア、ミャンマーラオスが加盟している。これらの国々は大小違えど、豊富な天然資源、高い識字率、人口ボーナスがある事は勿論、親日国が多いことも合間って多くの日本企業が進出をしている。

ASEAN諸国の多くは第二次世界大戦以前は、一貫して独立を守ったタイを除いて英国、フランス、オランダなどの列強諸国の植民地だった。第二次世界大戦時は日本の軍政下に置かれ、独立を果たしたのは戦後しばらく経ってからだ。その後、1950年代中盤から75年代にかけて続いたベトナム戦争を契機に地域の経済および文化の交流・協力が深まり、1967年の「バンコク宣言」を受けて設立された。

 

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(ASEANは総人口 約6億1500万人、総GDP2兆4000 億ドルに達する巨大な経済圏であり今後も有望な市場になる可能性が高い。)

 

次に日本とASEANの関係に触れよう。日本は戦後からこれまでODA(政府開発援助)などのアプローチでASEAN諸国の経済発展に貢献した。なお、日本が行った、ODAに基づく経済支援は日本の戦後賠償の一環である事は周知の事実である。日本はASEANと貿易面で協力関係である事は勿論、日本もASEAN+3(成り立ちについては別の記事で取り上げるものとする)といった枠組みでASEANに関わり、現在も金融分野で同経済圏の持続的発展に貢献している。

2020年4月現在、世界経済はコロナ禍に揺るがされている、主要な統計は出揃っていないが、2020年の世界経済は極めて厳しい物になる事が予想される。ただ、一貫して私が思うのはASEAN経済圏の発展はスローダウンするものの、今後も着実に成長し、日本のビジネスマンとして決して見過ごす事ができないマーケットになると言う事だ。

筆者がなぜASEANのアウトルックにここまで強気か、その理由は今後の記事を見ていただければよくわかると思う。