国際ベンチャーキャピタリスト 奮闘史

新米ベンチャーキャピタリストが投資を通じた新興国の資本市場活性化に奔走するブログ

2週間研修~共に成長しよう~

2週間研修が始まって早2週間が経過しようとしていた。最初はおっかなびっくりだった研修生達も徐々に日本の生活に順応していった。例えばコンビニでは普通に買い物もできるし、自分たちでアフターファイブに観光を行うといった感じだ。研修生に人気だったものは日本食ではラーメンやお好み焼き、それ以外ではUNIQLOの製品やPILOTの文房具などだ。一方、研修生に不人気だったのは寿司や刺身などの生魚だ。東南アジアでは生魚を食べる事は少ない事からある程度予想していたものの、反応はやはり悪かった…。

研修のカリキュラムも順調に消化し、事務局の僕もほっと胸を撫で下ろした。一連の研修を通じて気づいた事は研修の講師のスタイルによって、学びや研修生の反応に大きな差が出る事だ。例えば英語能力がイマイチだったとしても、研修生とのコミュニケーションを丁寧に行う人はそうでない人と比較しても研修生の評価や気づきに大きな差が出ることがわかった。逆に言えば、英語が堪能だったとしても、研修生とのコミュニケーションを疎かにすると、反応や評価は時には悪くなるということだ。また、研修のカリキュラムについても、インプット、アウトプット系そして、フィールドトリップ系を上手に組み合わせると研修生の反応は良くなる事はもちろん、彼ら彼女らの記憶にも内容が定着することが分かった(2020年現在、過去の研修生と交流する機会があったのだが、今だに研修の内容が強く定着していた)。

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研修を通じてもう一つ分かった事は研修を行う際は上から目線になってはいけないという事だ。日本人に限らず先進国の人間が新興国に技術支援を行う際、人によっては上から目線で「日本ないしはグローバルスタンダードを教えてやる!」といったスタンスで支援対処の国の人と触れ合うことがあるかもしれない。しかしながら、そうした態度を研修生は敏感に感じる。自分だって全く知らない事を他者から教えてもらった際に同じような態度だったら嫌な気分がするかもしれない。自分が知っていることなんてごく限られた事だ。常に謙虚な心でいることが大切だ。

少子高齢化が進む日本は今後東南アジアの人々の力を様々な場面で借りることがある事を想像する事は難しくない。彼ら彼女らとともに成長し、日本をさらに発展したいと思う。そんな密度の濃い研修となった。

 

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