季節は忘年会シーズンに差し掛かった2017年12月中旬、いつも同様に先輩から翌年実施するという研修に関するリマインドがあった。例によってそんな話は引き継ぎ時、一度も聞いたことはなかったが、そんなのもう慣れっこになっていた。
「例年1月末から2月の上旬にかけてうちの会社にM国の人を10人くらい招聘して2週間みっちりと資本市場に関して研修をやるんだよ。1月末といっても年末年始はうちも研修委託協力先もスローになるから今のうちに研修のコンテンツとか色々と考えておいた方が良いよ」なるほど研修をコーディネートするという事は社内外の色々な部門に協力要請をするという事、であればなおさらもっと早くリマインドして欲しかった。
「あとは、歓送迎会と週末のアクティビティ、それにお土産のことも考えていた方が良いね」至れり尽くせりな研修だ。早速上司も交えてキックオフミーティングを行う運びとなった。
ミーティングを行う際、特に確認したかったのはまず、研修にかかる予算と招聘先機関だ、これを前年の事例とM国を取り巻く直近の情勢を勘案の上、研修コンセプトを練り上げる。研修コンセプトや研修の段取りを纏める上で上司から色々とダメ出しを受けたがこれを洗練させる上では 5W1Hや5Wなどの思考法を取り入れ行ったのが新鮮だった。自己研鑽の本を読むのも良いが、学んだことを実際に業務に取り入れることの有用性を初めて認識した時だった。
補足:5W1HはWho, When, Where, What, Why, Howといった要素を情報整理に活用しする手法であり、5Wは認識されている問題に対して5回Why(なぜ)を繰り返す事により問題の本質を深掘りする思考整理手法であり、トヨタ社でも問題解決を行う上で利用されている。
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