国際ベンチャーキャピタリスト 奮闘史

新米ベンチャーキャピタリストが投資を通じた新興国の資本市場活性化に奔走するブログ

シンガポールのこと①

ASEANの盟主シンガポールについて触れたい。

シンガポールマレー半島の最南端に位置する島国であり、国土は東京都23区とほぼ同じ大きさだ。シンガポールは「Central」、「East」、「North East」、「North」、「West」といった5つのエリアで構成されている。特に政府関連施設、金融機関やマリーナベイサンズ等のホテルリゾートが立ち並ぶ「Central」は名探偵コナンの映画の舞台として取り上げられるなるなど人気の観光地域だ。

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シンガポールの総人口は外務省によると約564万人、うち、シンガポール人・永住者は399万人と言ったように、総人口に占める外国人の割合は大きい。民族構成は外国人を除くと中華系74%、マレー系14%、インド系9%で構成される多民族国家だ(2019年1月時点)。

宗教の構成もバラエティに富んでおり、キリスト教、仏教、イスラム教、ヒンドゥー教等で構成される。

言語は国民の10数%程度の利用に留まるマレー語が国語はとして採用されており、それを補う言語として追加で北京語、英語等が採用されている。こうした事情もあり国民は大体がバイリンガルないしはトリリンガルでビジネスマンや観光客フレンドリーだ(もっとも、シンガポールを訪れる外国人はいわゆるシングリッシュに悩まされることが多いと思うが)。

経済について触れよう。シンガポールは国土の大きさや周辺国のような豊富な資源がない事もあり、金融保険業、会計・法務サービスなどと言った3次産業が発達している。また、製造、建設、電気などからなる2次産業もGDPに占める割合は大きい。これは国家の運営を他国に依存しないという政策な理由からだろう。また、最近ではGrab(アメリカ ウーバー社のシンガポール版)などのITベンチャーの誕生も目立つ。

シンガポールは高度な社会インフラ、規制緩和措置、税制優遇措置を武器に外国人誘致に積極的であることも有名だ。最近では米著名投資家のジム・ロジャースなどが移住したことも話題になった。

限られた国土と天然資源というハンデを多様性で補い、高い成長力を実現・維持するシンガポールに僕たちが学ぶことは多い。