国際ベンチャーキャピタリスト 奮闘史

新米ベンチャーキャピタリストが投資を通じた新興国の資本市場活性化に奔走するブログ

外国人の日本留学状況について

新型コロナの世界的蔓延に伴い、2020年4月以降、外国人留学生の日本への入国はほぼ停止状態となった。

しかし、政府方針により、2022年3月1日より新規入国制限の緩和措置が実施され、4月1日には1日あたりの入国者上限数が1万人程度まで引き上げることが発表される等、外国人留学生の入国が本格的に再開されることになった。企画部門でミャンマー人留学生の日本留学支援を行っていた見からしてとても嬉しく思う。  

ここで、日本に現在留学する外国人留学生の数にも触れよう。外国人留学生在籍状況調査によると、2021年5月1日時点の外国人留学生数は242,444人(対前年度比37,153人(13.3%)減)とのことである。留学生数の出身国・地域について上位3カ国は中国114,255人、ベトナム49,469人、ネパール18,825人となっている※。

新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた時期の渡日ができず、やむなく海外現地でオンライン授業等を受講していた学生、全体の9.1%(21,945人)も含む。

 

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弊社の基金プログラムが最後に受け入れたミャンマー人奨学生は2020年度(採用:2019年5月、留学7月-12月、社内研修2020年1月 -3月)。2021年度の学生達は新型コロナやミャンマー軍によるクーデターの影響を大きく受けた。我々としても留学を1年遅らせ、オンライン講義を導入する等色々試したものの、感染拡大が治らなかった事、ミャンマーの脆弱な通信インフラ事情にも相まって留学支援ができなかった事を歯痒く思う。また個人的にも米国の大学時代の恩師の御子息も日本留学を断念している。私たちの平穏な生活はほんの少しの環境変化にも大きな影響を受ける。

日本への留学生が減少する事は日本への関心・理解の相対的な低下、つまり日本のソフトパワーの低下にもつながり、長期的には国力低下の要因にも繋がる事が考えられる。けして自分達に関係のない事ではないのだ。

コロナ禍においては外国人を見るとアレルギーを起こす人も少なくなかったが、ワクチン接種も各国で広まっており、対処療法も確立された。外国人から学ぶ事も非常に多い、日本で困っている外国人を見かけたら声をかけてあげて欲しい。